ペラルゴニウム・テトラゴナムとは
ペラルゴニウム・テトラゴナム(Pelargonium tetragonum)は、南アフリカ原産のフウロソウ科の多肉植物です。「tetragonum」はギリシャ語で「四角形」を意味し、その名のとおり茎の断面が特徴的な四角形(四稜)をしている点が最大の見どころです。独特のフォルムから、コレクターズアイテムとしても人気があります。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科名 | フウロソウ科(Geraniaceae) |
| 原産地 | 南アフリカ(西ケープ州周辺の乾燥地帯) |
| 生長型 | 冬型 |
| 耐寒性 | やや弱い(最低5℃以上を推奨) |
| 成株の大きさ | 高さ30〜60cm程度(茎は細く多節) |
| 栽培難易度 | ★★★☆☆(中級) |
特徴
テトラゴナムの最大の特徴は、四稜(よんりょう)の茎です。断面がほぼ四角形になる茎はペラルゴニウム属の中でも異色の存在で、緑色〜灰緑色の表面には節ごとに関節のような段があります。塊根部は他のペラルゴニウムほど顕著に肥大しないことが多く、茎そのものの形状が観賞価値の中心です。
葉は生育期に節から展開しますが、比較的小さく、ときに早期に落葉することもあります。花は白〜淡いピンク色の小花で、上2枚の花弁に赤い筋模様が入るのが特徴です。この模様はペラルゴニウム属に共通する特徴の一つです。
南アフリカの乾燥した岩場や低木林縁に自生しており、夏の高温乾燥に対応するために葉を落として休眠する冬型のサイクルを持ちます。蒸し暑い日本の夏の管理が栽培の最難関となります。
育て方
水やり
秋(9月下旬〜10月)から生育が始まります。生育期は用土が乾いてからたっぷり与えます。春が深まるにつれて徐々に水を絞り、夏は断水または月1〜2回のごく少量にとどめます。テトラゴナムは過湿に敏感なため、生育期でも水のやりすぎは禁物です。
光と置き場所
明るい日当たりを好みます。生育期は直射日光下でしっかり日に当てることで、四稜の茎の形状が締まって美しくなります。夏の休眠期は直射日光を避け、半日陰の風通しの良い場所で管理してください。雨ざらしは避けます。
温度と越冬
最低気温5℃以上を目安に管理します。霜に当てると茎が傷むため、冬は室内の明るい窓辺に置くと安心です。寒さよりも過湿・多湿による根腐れのほうが問題になりやすい種です。
植え替え
秋の生育開始前(9月〜10月)が適期です。排水性の高い用土を使用します。赤玉土・軽石・川砂などを組み合わせるか、市販のサボテン・多肉用土を使います。根はあまり太くならない傾向があるため、鉢のサイズは控えめにするほうが過湿を防ぎやすいです。
休眠期の管理(夏)
冬型のため夏が休眠期です。梅雨明け前後から葉を落として休眠に入ります。この時期は断水または極少量の水やりで管理します。日本の梅雨〜夏の湿度は根腐れを招きやすいため、風通しを最優先にし、雨の当たらない場所で管理してください。
まとめ
ペラルゴニウム・テトラゴナムは、四角い茎という唯一無二のフォルムが魅力の個性派コーデックスです。夏の過湿管理に注意すれば、その独特の姿を長く楽しめます。
