塊根植物の固形肥料|選び方・緩効性肥料の活用法

塊根植物の固形肥料 肥料・薬剤

固形肥料(緩効性)は置くだけで長期間効果が続く、手間の少ない肥料です。忙しい方や、頻繁に追肥できない方でも継続的に肥料を与えやすいのが魅力です。肥料全般の考え方については 肥料の基本ガイド もあわせてご参照ください。

このページは固形肥料の解説です。選び方ガイド 液体肥料 活性剤 殺菌剤 殺虫剤

固形肥料の特徴

緩効性の仕組み

固形肥料は、成分が少しずつ溶け出して長く効く「緩効性」タイプが主流です。溶け出し方は製品で違い、メーカーの説明では、マグァンプKは水に溶ける成分が先に溶け、残りは土の中の微生物や根から出る酸でゆっくり溶けます。オスモコートのような被覆肥料は、主に温度で溶け出す量が変わります。一度置けば製品に応じた期間効果が持続するため、液体肥料のように毎回水やりのタイミングで混ぜる手間がありません。成分が一度に大量に溶け出さないため、急激な肥料過多になりにくいのも特徴のひとつです。

置き肥の手軽さ

固形肥料は「置き肥」として用土の表面に置くだけで使えるため、作業が非常に簡単です。ただし使い方は製品ごとに決まっていて、植え替えの際に用土に混ぜ込む元肥用(マグァンプKの中粒・大粒)と、生育中に表面に置く追肥用(マグァンプKの小粒・プロミック)があります。プロミックはメーカーが元肥には使わず、土に埋め込まないよう案内しています。

効果の持続期間

効果の持続期間は製品によって約2ヶ月〜2年と幅があり、同じマグァンプKでも粒の大きさで変わります。使う前にパッケージの表示を確認してください。置き肥として使う場合は、パッケージに表示された持続期間に合わせて少量を置き直します。

主な製品の比較

製品名 特徴 持続期間の目安 置き方
マグァンプK(小粒) リン酸が多い(N6-P40-K6。中粒・大粒も同じ)・根への刺激が少ない。追肥用(種まき用土の元肥にも使える) 約2ヶ月 用土の表面に置く(追肥)
マグァンプK(中粒) 植え付け・植え替え時の元肥用 約1年 用土に混ぜ込む(元肥)
マグァンプK(大粒) 元肥用。中粒より長く効く 約2年 用土に混ぜ込む(元肥)
プロミック 追肥用の錠剤。早く効く成分とゆっくり効く成分を含む。種類で成分が違う(いろいろな植物用はN12-P12-K12、観葉植物用は窒素が多いN10-P8-K8) 約2ヶ月(約2ヶ月ごとに新しい錠剤を置く) 株に触れないよう鉢の縁近くの表面に置く(埋め込まない)
オスモコート コーティング型緩効性・温度で溶け出す量が変わる 製品ラインによって異なる(パッケージ表示を確認) 表面に置くか浅く埋める

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マグァンプK 小粒

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マグァンプK 中粒

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マグァンプK 大粒

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プロミック 観葉植物用

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使い方と置き場所

置き肥は株の根元に触れないよう鉢の縁寄りに置く、休眠期には置かない、といった肥料全般の与え方は肥料の基本ガイドの「肥料の与え方の基本」で解説しています。置くのは株の成長期だけで、生育型ごとの時期は同じガイドの「肥料を与える時期と頻度」にまとめています。ここでは固形肥料に特有の点を説明します。

用土表面に置く

追肥として使う場合は、用土の表面に置きます。プロミックについてメーカーは、土に埋め込むと錠剤が早く崩れて肥料障害が起きる可能性があるとしています。置き直す時期は粒の減り方ではなく、パッケージに表示された持続期間を目安にします。

植え付け・植え替えの直後は根が傷んでいて肥料を吸えないため、プロミックはおよそ1ヵ月後から置くようメーカーが案内しています。

元肥として混ぜ込む

植え替え時に用土にあらかじめ混ぜ込む方法(元肥)では、マグァンプKなら元肥用の中粒(約1年)や大粒(約2年)を使います。次の植え替えまでの期間に合わせて選ぶと、効き目が切れる時期を読みやすくなります。用土全体に均一に混ぜることで、根が広がる範囲に肥料分が届きます。根を大きく切った植え替えでは、元肥を入れずに植えて、根が落ち着いてから追肥で補う方法もあります(メーカーはマグァンプKを肥料やけの心配が少ないとしています)。

液体肥料との使い分け

固形肥料は、ベースとして長期間続けて効かせたいときや、施肥の手間を減らしたいときに向いています。液体肥料と組み合わせる場合は、合計の量が多くなりすぎないようにしてください。両者の比較は肥料の基本ガイドの比較表、液体肥料の使い方は液体肥料の選び方・使い方で解説しています。

よくある質問

マグァンプKの小粒と中粒はどう使い分ければよいですか?

メーカーの表示では、小粒は効果が約2ヶ月続く追肥用(種まき用土の元肥にも使える)、中粒は約1年・大粒は約2年続く元肥用です。植え付けや植え替えのときは中粒か大粒を用土に混ぜ込み、生育中に追肥するときは小粒を用土の表面に置く、という分け方になります。中粒と大粒の違いは主に効く期間なので、次の植え替えまでの間隔に合わせて選んでください。

固形肥料が残っているのに追加してよいですか?

固形肥料の粒が用土表面に残っている状態で追加すると、残っている分と合わせて肥料が多くなりすぎることがあります。置き直す時期は粒の大きさではなく、パッケージに表示された持続期間を目安にします(プロミックはメーカーが約2ヵ月ごとに新しい錠剤を与えるとしています)。量は少なめから試すと安全で、成長が鈍い場合は施肥量を増やすより先に光・温度・水の環境を見直すことをおすすめします。

固形肥料は梅雨や雨に当たっても問題ありませんか?

メーカーの説明では、溶け出す仕組みは製品で違い、マグァンプKは土の中の微生物や根から出る酸で、オスモコートのような被覆肥料は主に温度で溶け出す量が変わります。雨に当たると溶け出しが速まるかは、メーカーの資料では確かめられません。夏型の株は夏も成長期なので施肥してかまいませんが、梅雨の長雨期と、猛暑で成長が止まっている時期は控えめにするか休止し、成長が戻ってから再開します。冬型の株は夏に休眠しているため、夏には施肥しません。

まとめ

  • 固形肥料(緩効性)は置くだけで長期間効果が持続する手間の少ない肥料
  • 置き方は製品で違う(プロミックは株に触れないよう鉢の縁近く、マグァンプK小粒は株元にばらまく)
  • 持続期間は製品によって約2ヶ月〜2年と幅があるため、パッケージ表示を確認する
  • マグァンプKは粒の大きさで用途が分かれ、小粒(約2ヶ月)は追肥用、中粒(約1年)・大粒(約2年)は元肥用
  • 液体肥料との使い分けにより、継続的な施肥と速効性の補強が両立できる
  • 溶け出し方は製品で違い、マグァンプKは土の微生物や根から出る酸、被覆肥料は主に温度で変わる