プレステラ完全ガイド|サイズ一覧・使い方・選び方

プレステラ 鉢・容器

プレステラは、塊根植物・多肉植物の愛好家のあいだで最も広く普及しているスリット鉢のひとつです。手頃な価格と豊富なサイズ展開から、実生苗の管理から成熟した株の植え替えまで幅広く活用されています。

スリット鉢全体の比較や他製品との違いについては スリット鉢 比較・選び方 もあわせてご覧ください。

プレステラとは

特徴と構造

プレステラは、8か所の縦スリット(切れ込み)が入った、底穴のないプラスチック製の角鉢で、スリットが通気と排水を助け、根が鉢の内側で巻きつく「サークリング」を起きにくくする仕組みはスリット鉢のページで解説しています。

なぜ人気なのか

プレステラが広く使われる理由のひとつは、コストパフォーマンスの高さです。まとめて購入しやすい価格帯で、実生管理のように多数の鉢が必要な場面でも導入しやすいです。また、鉢を重ねて収納できる「スタッキング構造」になっているため、使わないときの保管にも場所を取りません。サイズ展開が豊富で、株の成長に合わせてステップアップしやすい点も評価されています。

プレステラのメリット・デメリット

項目 内容
メリット:通気性・排水性 縦スリットにより土が乾きやすく、根腐れリスクを下げやすい
メリット:エアプルーニング 根のサークリングが起きにくく、均一な根張りを促しやすい
メリット:コスト 入手しやすく価格が手頃で、まとめ買いにも向いている
メリット:スタッキング 使わないときは重ねて収納でき、保管スペースを取らない
メリット:サイズ展開 豊富なサイズが揃っており、株の成長に合わせて段階的に使える
デメリット:見た目 プラスチック素材でシンプルなデザインのため、観賞用途には不向きなこともある
デメリット:乾き過ぎ 屋外の風通しがよい環境では乾きが速すぎる場合もあるため、水やり頻度の調整が必要
デメリット:受け皿との相性 スリットから土がこぼれやすく、受け皿に土が溜まることがある

サイズ一覧

プレステラには、通常型(75・90・105)と、高さのある深鉢(75・90・105・120・150・180)があります。120・150・180は深鉢だけの型番です。寸法と容量は販売店の規格表の値で(2026年10月確認)、容量は販売店によって多少違います。

通常型

型番 上部の寸法(角) 高さ 容量 向いている株のサイズ目安
プレステラ75 約6.4cm 約5.7cm 約0.2L 発芽後の小苗(鉢上げ1段階目)
プレステラ90 約7.8cm 約7.4cm 約0.25L 実生1〜2年生の小型苗
プレステラ105 約9.2cm 約8.1cm 約0.35L 2〜4年生の中型苗・小型成株

深鉢

型番 上部の寸法(角) 高さ 容量 向いている株のサイズ目安
深鉢75 約6.2cm 約9cm 記載なし 根が下に伸びる小苗
深鉢90 約7.8cm 約11.2cm 約0.37L 直根性の小型苗・生育中期以降
深鉢105 約9.2cm 約12cm 約0.52L 直根性の中型苗・生育中期以降
深鉢120 約10.4cm 約13cm 約0.6〜0.7L 3〜5年生の中型株
深鉢150 約12.1cm 約15cm 約1.3L 中〜大型株・根が発達した成株
深鉢180 約14.5cm 約17cm 約2.2L 大型株・根量の多い成熟株

Amazonでプレステラと同じ商品ページに「60型」「丸75型」として並ぶ丸い鉢は、日本ポリ鉢の「Sポット60」「Sポット75」で、プレステラとは別の製品です。

上部の寸法・高さの比較(販売店の規格値に基づく縮尺。底の幅は目安)

75型
約0.2L
90型
約0.25L
105型
約0.35L
深75型
記載なし
深90型
約0.37L
深105型
約0.52L
深120型
約0.7L
深150型
約1.3L
深180型
約2.2L

色:ベージュ=通常型 / ブルーグレー=深鉢

サイズ・色が決まったら、下記から各サイズのAmazon購入リンクを確認できます。
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塊根植物での使い方

サイズ選びの基準

サイズは、植え替えのときに確認した根鉢より一回り(直径で2〜3cm程度)大きい鉢が基本の目安です。この考え方と号数の換算は鉢の選び方ガイドの「鉢のサイズの選び方」で解説しています。プレステラの型番の数字は口径ではなく、育苗トレーに入る角型ポットのサイズの区分(90サイズ・105サイズなど)です。実際の上部の寸法は、90型で約7.8cm角、105型で約9.2cm角と数字より小さくなります。直径で2〜3cm大きい鉢を目安にすると、根鉢の直径が5cm前後なら90型、6〜7cmなら105型、7.5〜8cmなら深鉢120が当てはまります。

実生では、複数粒をまとめて播いた鉢から、発芽した苗を75型などの小さな鉢に1本ずつ鉢上げし、成長に合わせて90→105→深鉢120と上げていく使い方ができます。なお、種によって根の成長速度や形状が異なるため、推奨サイズは目安として扱ってください。

深さと株サイズのバランス

根が下に長く伸びる株には、深さのある鉢が向いています。プレステラ通常型は小苗の段階では扱いやすいサイズですが、根が下に伸びてくる株では深鉢への移行が適切です。一方、根が横に広がるタイプの株には、より浅くて広い形状の鉢が適していることもあります。

ある程度成長した成株では、補助の目安として、塊根部分の直径の1.2〜1.5倍程度の幅(上部の寸法)のプレステラを選ぶ方法もあります。たとえば塊根の直径が約8cmなら1.2〜1.5倍は約10〜12cmで、深鉢120(約10.4cm角)か深鉢150(約12.1cm角)が候補です。実生苗の段階は根の状態を直接確認してサイズを判断するのが確実です。

75型の使いどころ

75型は90型より一回り小さいサイズです。発芽直後の小苗を90型に移すと鉢が大きすぎて過湿になりやすいため、75型でワンクッション置いてから90型へ移行する方法もあります。

深鉢の特徴

深鉢の90・105は通常型と上部の寸法が同じで、高さだけが大きくなっています。深鉢75は上部が約6.2cm角で、通常型75(約6.4cm角)よりわずかに小さめです。120・150・180は深鉢だけの型番です。根が下に長く伸びる株や、根量が旺盛で通常型では1シーズンで根が回ってしまう株に向いています。

ただし塊根植物の発芽直後から半年程度は、土量が多いと過湿リスクが上がるため、通常型の方が適していることが多いです。深鉢が真価を発揮するのは、根量が増えて水の回転が早くなる生育中期以降です。

白と黒、どちらを選ぶか

プレステラは白と黒の2色展開があります。プレステラでの比較は見つかっていませんが、苗木生産用の容器で色を比べたカンザス州立大学の試験では、日の当たる南側の培地温度は黒い容器で最も高く、白い容器で最も低くなりました。熱に弱いカエデでは、南側の培地温度が黒と緑の容器で最大7.7℃高く、根の密度は白い容器で最大2.5倍でした(Markham ほか 2011)。鉢に直射日光が当たる屋外では、白の方が鉢内の温度が上がりにくいと考えられます。温度の差は鉢が日射を受けることで生じるため、直射日光が鉢に当たらない室内では、見た目の好みで選んでもかまいません。

入手方法と価格帯

プレステラは園芸店・ホームセンター・ネット通販などで入手できます。ネット通販では数十個単位のまとめ売りが多く、1個あたりの単価が下がるためコスパよく揃えられます。

以下のグリッドからサイズと色を選んでください。各カードに白・黒それぞれのAmazonリンクを掲載しています。

※このページにはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。

プレステラ75型 白
プレステラ75型 黒

75型

約6.4cm角
発芽後の小苗・鉢上げ1段階目向け

プレステラ90型 白
プレステラ90型 黒

90型

約7.8cm角
実生1〜2年生の小型苗向け

プレステラ90型(深鉢) 白
プレステラ90型(深鉢) 黒

90型(深鉢)

約7.8cm角・高さ約11.2cm
直根性の株・生育中期以降向け

プレステラ105型 白
プレステラ105型 黒

105型

約9.2cm角
2〜4年生の中型苗向け

プレステラ105型(深鉢) 白
プレステラ105型(深鉢) 黒

105型(深鉢)

約9.2cm角・高さ約12cm
直根性の中型株・生育中期以降向け

プレステラ深鉢120型 白
プレステラ深鉢120型 黒

120型(深鉢)

約10.4cm角・高さ約13cm
3〜5年生の中型株向け

プレステラ深鉢150型 白
プレステラ深鉢150型 黒

150型(深鉢)

約12.1cm角・高さ約15cm
中〜大型の成株向け

プレステラ深鉢180型 白
プレステラ深鉢180型 黒

180型(深鉢)

約14.5cm角・高さ約17cm
大型株・根量の多い成熟株向け

Sポット75 白
Sポット75 黒

Sポット75(参考)

プレステラとは別の丸型の鉢
Amazonでは「丸75型」として掲載

Sポット60 白
Sポット60 黒

Sポット60(参考)

プレステラとは別の丸型の鉢
Amazonでは「60型」として掲載

よくある質問

プレステラのサイズはどうやって選べばいいですか?

植え替え時にほぐして確認した根鉢の大きさを基準にし、根鉢より一回り(直径で2〜3cm程度)大きい型番が目安です。鉢が大きすぎると用土の水分が長期間残り、根腐れのリスクが上がります。塊根がある程度発達した株では、塊根部分の直径の1.2〜1.5倍程度の幅を補助の目安にする方法もあります。鉢増しの頻度を抑えたい場合は今より一段階大きいサイズを、こまめに植え替えられる環境なら現在に近いサイズを選ぶなど、管理のペースによっても選び方は変わります。

通常型と深鉢はどちらを選べばいいですか?

根の伸び方と株の生育段階で判断します。根が下に長く伸びる株や、根量が多く通常型ではすぐ根が回ってしまう株は深鉢が向いています。120・150・180は深鉢だけの型番です。一方、発芽直後から半年程度の苗は土量が多いと過湿になりやすいため、通常型の方が扱いやすいことが多いです。根が横に広がるタイプの株には、深鉢よりも通常型や浅めの鉢が合う場合もあります。

白と黒はどちらを選べばいいですか?

鉢に直射日光が当たる屋外では、白の方が鉢内の温度が上がりにくいと考えられます。苗木生産用の容器で色を比べたカンザス州立大学の試験では、日の当たる側の培地温度は黒い容器で最も高く、白い容器で最も低くなりました(プレステラでの比較ではありません)。直射日光が鉢に当たらない室内では、見た目の好みで選んでもかまいません。

Amazonにある「60型」「丸75型」もプレステラですか?

いいえ。プレステラと同じ商品ページに並んでいますが、日本ポリ鉢の丸型の鉢「Sポット60」「Sポット75」で、別の製品です。商品ページの表記ではスリットが6か所で、プレステラ(縦スリット8か所の角鉢)とは形が違います。プレステラの通常型は75・90・105の3サイズです。

まとめ

  • プレステラは通気性・排水性・コストのバランスが優れた、塊根植物の栽培で広く使われているスリット鉢です。
  • 通常型は75・90・105、深鉢は75〜180の6サイズがあり、実生苗から成熟株まで段階的に使い続けられます。型番の数字は口径ではなく、90型は約7.8cm角です。
  • 75型は発芽後の鉢上げ1段階目に使え、90型への移行前にワンクッション置けます。
  • 深鉢の90・105は通常型と上部の寸法が同じで高さだけが大きく、根が下に伸びる株や生育中期以降の株に向いています。120・150・180は深鉢だけです。
  • サイズは根鉢より一回り(直径で2〜3cm程度)大きい型番が目安で、根の量に対して大きすぎない鉢を選ぶことが大切です。

サイズと色が決まったら、Amazonリンク一覧からそのまま確認できます。